第45回造本装丁コンクールにおいて「日本印刷産業連合会 会長賞」受賞

「手塚治虫を装丁する」展 図録

東京都製本工業組合「製本+シナジー創造特別委員会」が製本加工を担当させていただいた日本図書設計家協会の25周年記念事業・カヴァーのチカラ4「手塚治虫を装丁する」展の図録(写真)が、第45回造本装丁コンクールにおいて「日本印刷産業連合会 会長賞」を受賞しました。

「手塚治虫を装丁する」展は、手塚治虫という日本を代表する作家の作品を用いながら、紙媒体でこそ味わえる本の素晴らしさをアピールしたいということで企画されました。

電子書籍元年と言われた2010年、本や印刷の持つ魅力を社会に伝えるという趣旨に賛同し、ブックデザイナー、紙卸商、印刷業、製本業が一体となり制作しました。東京都製本工業組合も、この企画に協賛し、「製本+シナジー創造特別委員会」が担当しました。われわれ製本業としては、せっかく協力するからには、製本のプロらしい仕事をしなくては意味がない!ということで、打合せに打合せを重ね、仕様は「小口決め無線綴じ」加工に決定。かなり手間のかかる加工で苦労もありましたが、展示会では大変好評で、企画に参加された方々にも満足いただくことができました。

今後も業界外の方々とのコラボレーションを積極的に進め、製本加工の魅力を広くアピールしてゆくことで、紙媒体や製本の価値向上を進めていきたいと考えています。