くせのある材料、補修が十分でない機械等を現物あわせしながら作業を進めていく。だまし、だまし使う、なだめながらなんとかするという経験によって得た知恵だが、その場をしのぐことができたとしても根本的な解決にならないことが多い。製本所としては、騙してでも臨機応変に対応できるベテランが実務には必要だが、問題のある箇所を根本的に解決しようとする問題意識を失ってはならない。