製本用語集

おりき (折機)folding machine

枚葉印刷物を自動的に折り畳む機械。「ナイフ式」と「羽根折り(バックル式)」がある。ナイフ折りと羽根折りを組み合わせたコンビ・コンビネーション・バリアブルタイプ・KT折り機もあり、複雑で多様な紙折りを行う。

<機械構成>折り機はナイフ式、バックル式等の紙折り機構を中心に、紙を折り機内に給紙するフィーダー部分と、折り上がった折丁を排出するデリバリー部分を持つ。高速稼働するためには、刷紙の補給・折丁の取り出しが簡単であることが大切。フィーダーはパイルフィーダーとラウンドフィーダーがある。ラウンドフィーダーは、紙積みをさしみ状にヘラでしごいて刷本を横手に長く繰り延べて置き、ベルトにはさまれて給紙部分に送り込まれる。一段と確実に給紙でき、しかも紙の積み込みが大量にできる点に長所があるが、紙のせ台に大きなスペースが必要。パイルフィーダーは縦積みした刷本がパレット積みしたまま折り機にセットできるが、ラウンドタイプほどの大量紙は一度にセットできない。最近は機械稼働したまま刷本を補給できるようになっている。刷本は折りあがると「折丁」になる。折丁は縦揃えしてプレス・バンド掛けする(手で行うバンドラーと自動で折丁結束する装置がある)ものと、プレスして折丁の膨らみをなくした後、輪ゴムでまとめたり紙テープで帯び掛けするものがある。
メーカー・商社 (株)正栄機械製作所、(株)ホリゾン、ハイデルベルグPMT(株)、ハイマンジャパン(株)、ミューラーマティニジャパン(株)