製本用語集

まきもの (巻物)scroll

図書のもっとも古い形態の一つ。

  1. 書画などを横に長く表装した絵巻物(軸装)。
  2. 書写・印刷した紙を横長につなぎ、末尾に巻き軸を付け、巻頭にも軸を付けてその中央部に紐をつける。巻きおさめるときに紐で締め結ぶようにした。当初は百万塔陀羅尼のお経(巻子本)のように軸がなく、横長の紙を巻くだけのものであったらしい。時代の変遷とともに作り方も贅沢になり、平安朝末期(1167年)につくられた平家納経は、華麗荘厳の巻子本として有名。