製本用語集

シーケンス、シーケンサーsequence/sequencer

ある対象制御の変位、速度等の連続した物理量を一定の値(目標値)に維持したり、近づける制御を「フィードバック制御」というのに対して、複数の作業等を自動的に次々と開始・終了させていく制御を「シーケンス制御」という。シーケンスとは「連続」の意味。トランプでは同じ種類(スーツ)の続きをシーケンスという。シーケンス制御では、あらかじめ制御すべき順序が決まっており、一度ある状態値に達すると、その時点でその段階の制御終了とみなし、次の制御段階の開始を行う制御である。丁合機が稼働開始するとき、全駒が一斉に取りはじめるのではなく、1台ずつ順番を追って取っていくのはシーケンサーによって丁合機の作動が制御されているからである。シーケンサー搭載していない丁合機の場合、全部の駒が一斉に丁合を取りはじめるため、取りはじめの分は全台が揃っていなくて、不揃いの分は抜き取ってそれぞれの台に戻して、再度、丁合し直さなければならない。シーケンス制御の本質は、順序と時間を制御することである。