大賞に「マンガ図書館Z」、特別賞にPOD出版のニューブック
活性化する電子出版市場と関連業界
電子出版制作・流通協議会(電流協)は4月23日、電子出版市場の活性化と発展に寄与する企業等を表彰する「電流協アワード2020」の受賞者を発表した。大賞の「マンガ図書館Z」をはじめ、プリント・オンデマンド事業の普及および推進の㈱ニューブックなどを選定した。
電流協アワードは電子出版市場の活性化を目指し、2018年に「電流協アワード大賞」を創設、電子出版の制作・流通分野の優れた「製品」「サービス」「業績」「研究」を表彰している。
電流協大賞となった「マンガ図書館Z」は、マンガ図書館Zのビジネスモデルの立案のほか、絶版になったマンガや単行本化されていないマンガを作家の許可を得て公開し、作家への還元と運営を継続している功績が高く評価された。
特別賞の㈱ニューブックは出版物流事業を核として書籍のデジタル化に対応したプリント・オンデマンド事業を構築し、フルフィルメント事業により多様なサービスを提供していることが評価された。
「BOOK☆WALKER」は、「BOOK☆WALKER Global」「BOOK☆WALKER 台湾」の海外展開、海外イベントへの積極的な参加により、海外流通を積極的に展開されたことが評価された。
㈱フライヤーの「本の要約サービス flier(フライヤー)」は忙しいビジネスマンが効率的に本の内容をつかみ、スキルアップができるように書籍の要約サービスを提供し電子書籍を含めた書籍への誘導サービスが評価された。
文藝春秋社の「文春オンライン」及び「文藝春秋digital」は、多様な書籍コンテンツのデジタル化を進め、書籍コンテンツのデジタル流通での積極的な展開が評価された。
また電流協特別功労賞では制作システムで貢献した萩野正昭氏(㈱ボイジャー)が受賞した。