企業の動き【2019年10月】

新素材LIMEX事業で基本合意締結 ◆TBM

プラスチックの代替となる新素材「LIMEX」を開発・製造・販売するTBMは、Limex Mongolia LLC(モンゴル)、モンゴル国家開発庁(モンゴル政府)と、水資源が乏しいモンゴルでのLIMEXの事業展開に向けた、基本合意を締結した。今後、本基本合意に基づきモンゴルでLIMEX事業のフィージビリティスタディを進めると同時に、LIMEX事業のグローバル展開を加速する。

UDフォント活用で包括協定 ◆モリサワ

モリサワは8月1日、東京都世田谷区とユニバーサルデザインフォント活用の協定を締結した。東京都内の自治体では初めての事例となる。世田谷区は、2016年4月に「情報のユニバーサルデザインガイドライン」を策定。区の発信する情報がUDとなるよう具体的な指針を定め、誰にとっても見やすく読みやすい情報の発信に積極的に取組んできた。この度、モリサワと協定を締結することで、UDフォントを公務作業における情報で活用するとともに、庁内外の「情報のユニバーサルデザイン化」に向けた活動を協力体制で実施する。

リンテック 統合報告書2019発行 ◆リンテック

リンテックは、株主・投資家をはじめとしたステークホルダーに対し、持続的成長と社会全体のさらなる発展への貢献を目指すリンテックグループの方針について理解を深めてもらうことを目的に、『統合報告書』(日本語版・英語版)を発行した。同社では、これまで海外の機関投資家向けに英語版のアニュアルレポートを毎年発行してきたが、国内投資家などからのニーズの高まりを受けて、今年から日本語版(PDFとe-book形式)も制作。名称も「統合報告書」に改めて、内容の充実を図っている。業績・財務情報はもとより、同社グループが築き上げてきた研究開発力や人材力、またESGの取り組みなど財務諸表には載らない“見えざる資産”についても紹介している。

アルバムなどの複製サービス開始 ◆オーディーピーセンター

オーディーピーセンターはこのほど、非破壊型ブック・スキャナーを導入し、9月26日から古いアルバムなどの高品位複製サービスを開始する。かねてより顧客から卒業アルバムなどの古いアルバムの複製について相談を受けることが多く、その場合には現存する貴重なアルバムをバラバラにして1ページずつスキャンするしか方法がなかった。非破壊型のブック・スキャナーを導入することで、大切なアルバムを、バラバラに壊すことなくスキャンしてより美しく複製が可能になった非破壊型ブック・スキャナーはA3サイズまでの用紙に対応。アルバムの他に、一般書籍や厚みのある専門書などの書籍を取り込むことができる。

ドライTシャツを低価格で提供 ◆イメージ・マジック

Tシャツやバッグ等 約1,500種類のアイテムを使い、誰でも簡単にオリジナルグッズの作成・注文ができる「オリジナルプリント.jp(https://originalprint.jp/)」を運営する、イメージ・マジックは、「定番ドライTシャツ トライアルキャンペーン」を開始した。同キャンペーンでは、吸水・速乾性能にUVカット機能も兼ね備えたポリエステル100%の「定番ドライTシャツ」をお試し価格で利用できる。

口座開設Webアプリを開発 ◆共同印刷

共同印刷は、専用アプリのダウンロードをせずに口座開設の手続きができる「口座開設Web アプリ」を開発した。顧客の利便性に配慮した「使いやすさ」と、導入金融機関の課題を幅広く解決する「機能の拡張性」が評価され、千葉興業銀行に初採用された。同アプリは、スマートフォンと本人確認書類さえあれば、手軽に口座開設が申し込める。本人確認書類の運転免許証、個人番号(マイナンバー)カードに加え、番号確認書類の通知カード、名刺にも対応している。開設対象は普通口座と投資信託口座で、投資信託口座の保有顧客はNISA口座の追加開設も可能。アプリでは、スマートフォンのカメラで対象書類を撮影すると、名前や住所など必須記載項目の約3分の1が自動で入力フォームに反映される。

DM自動印刷・発送サービス開始 ◆JPメディアダイレクト

日本郵政グループのJPメディアダイレクトはこのほど、7月10日に発表したWeb to Printプラットフォーム「DM Connect」を活用した、DM自動印刷・発送サービス「DMダッシュ」の販売を開始する。「DMダッシュ」は、DMの印刷から発送までをワンストップで一括発注できるWeb to Printサービス。各事業者が保有している、各種会員データを「DMダッシュ」と連動させることで、DMの印刷・宛名印字・郵便局差出・発送までが自動化される。また、「DM Connect」の活用によりDMの仕様に合わせた最適な印刷会社を選択し、最短で翌日営業日発送というスピーディーな印刷・発送を可能とした。

IJヘッドで生産34,000時間超 ◆コダック

コダックは、トッパン・フォームズで稼働中のインクジェット印刷機「PROSPERプレス」のインクジェットヘッドの生産時間が34,000時間を超えたと発表した。トッパン・フォームズがコダックのStreamインクジェットテクノロジーを搭載したジェッティングモジュールのひとつが再生のため返却された際に明らかになったもので、ほぼ4年間ノンストップで印刷し、月に3回到達するのに十分なA4ページを印刷することに匹敵するという。今回、返却されたインクジェットヘッドは、2014年にトッパン・フォームズに設置されたKODAK PROSPERプレスのうちのひとつ。コダックは年間6,000台を超えるプリントヘッドを引き取り、再生しており、その再生台数は2009年以降33,000台にのぼる。

インクジェット研究拠点を開設 ◆セイコーエプソン

セイコーエプソンは富士見事業所に「インクジェット イノベーションラボ富士見」を開設し、10月から本格稼動を開始する。同施設はインクジェット技術の工業応用を促進するべく、広く研究機関や企業と連携して研究。インクジェット技術が応用できる新たなアプリケーションやニーズを開拓してインクジェット印刷の新市場を創出し、エプソンのインクジェットプリントヘッドの産業利用を加速させる。同施設には、エプソンのインクジェットヘッドを搭載したIJ描画装置やIJ吐出評価機、電子デバイスの試作および評価ができる一連の設備を備える。

2020年卓上カレンダーを発売 ◆東京都ビジネスサービス

東京都ビジネスサービスは、9月19日より障がい者アーティストの作品を採用した『2020年卓上カレンダー(最新3D・AR動画付)』の販売を開始した。カレンダーには3D・ARキャラクターの動画がセットになっている。Aタイプ、Bタイプのデザインが用意されており、カレンダーサイズがB6サイズ、名入れスペースが15㎜×160㎜。名入れ箇所は表紙下部と表面下部に設けられている。納期は2019年10月15日までの注文分が11月中旬を予定。2019年10月16日以降は要問合せとなる。

業務提携契約に合意 ◆KOMORI、JSPIRIS

小森コーポレーション(KOMORI)とJSPIRITSは印刷会社のワークフローの効率化に向け、KOMORIの印刷生産状況を可視化するソリューション「KP-ConnectPro」と、JSPIRITSの経営情報システム「PrintSapiens」の連携強化に関わる業務提携契約に合意した。両社は印刷ワークフロー分野に対し、強固なパートナーシップ関係を構築するにとによって、日本の印刷会社における印刷ワークフローの効率化、“見える化”を実現し、生産性の向上に貢献する。さらに、従来の受注単位での原価管理から、印刷ジョブなどの作業単位での原価管理を行う作業性を大幅に改善する。

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