2018年度のセンサーの世界市場は6兆1,772億円の見込み
半導体、ウェアラブル、環境整備などで普及進む
富士キメラ総研は、FA(ファクトリーオートメーション)/PA(プロセスオートメーション)、電子機器、自動車、社会インフラなど様々な分野で需要が増加しているセンサーの世界市場を調査した。
それによると、2018年度のセンサーの世界市場規模は6兆1,772億円の見込みで、2020年度には7兆7,009億円、971億ユニットと予測している。
同調査では、光・電磁波センサー9品目、音波・磁気センサー2品目、機械的・物理的センサー6品目、熱的・時間空間雰囲気センサー11品目、生体/バイオセンサー4品目、その他2品目について市場の現状を調査し、将来を展望した。
センサー市場は認識、計測、自動化などのニーズを受けて、様々な分野で伸びている。半導体/電子部品、自動車業界では、好調な設備投資により計測、制御関連センサーの需要が増加している。さらに、環境規制対応や安全対応の強化が求められる環境対応車用途、高機能化、多機能化によって様々なセンサーの搭載が進むスマートフォン/ウェアラブルデバイス用途などが市場を牽引し、市場拡大を続けている。また、世界的にIoTの実装が本格化しており、環境整備に向けてセンサーの小型化、省電力化、ネットワーク対応などの機能強化が求められている。
センサーの中でも、RFIDは低価格化により、主に流通・小売向けが急速に増加し、2018年度の市場規模は2,100億円、2022年度には4,090億円と予測している。RFIDの採用が進むことで商品の検品、在庫管理、棚卸、販売などの店舗業務の多くを効率化することができる。
現状ではユニクロやZARAなどの大手アパレルメーカーが採用している。今後はドラッグストアやスーパーマーケットなど様々な小売店において活用が進むとみられている。