企業の動き【2018年1月】
3サイズのふせん紙入れ ◆スリーエム
スリーエムジャパンは1月29日、ふせんを片手で簡単に取り出せる「ポスト・イット強粘着ポップアップノート」の置き型ディスペンサーをリニューアルする。新たに3種類のふせんサイズに対応することで、用途に合わせた使い分けができる。対応サイズは、75㎜×75㎜、75㎜×25㎜、75㎜×50㎜の3種類。カラーはイエロー、ビビットイエロー、ローズ、ポピーアクアウェーブ、ライム。
"特殊市場の展望と戦略"発刊 ◆矢野経
矢野経済研究所は、『2017年版特殊紙市場の展望と戦略』を発刊した。近年、印刷用紙などの需要が縮小する中で、高機能、高付加価値性を有する特殊紙への注目が益々高まっている。調査レポートでは、約30品種の特殊紙を取り上げ、今後の成長性を分析した。さらに、特集として、次世代素材であるセルロースナノファイバーの市場動向をまとめた。(体裁:A4/441頁)
新サポートサービスを開始 ◆ハイデルベルグ
ハイデルベルグはこのほど、drupa 2016で発表したデジタル化したカスタマーサポートサービス『ハイデルベルグアシスタント』を市場に投入した。新サービスは、データに基づくエラー予知を実装したサービス・メンテナンスの概要を得ることができるだけでなく、業界でも最大のデータバンクに接続することで、バリューチェーン全体の能力を最大限に高めることが可能。加えて、ビッグデータパフォーマンスアナリシスにアクセスすれば、さらなる生産性の向上を可能にする。
海老名に新拠点開設へ ◆富士ゼロックス
富士ゼロックスは、2018年春以降、神奈川県海老名市の海老名事業所内に印刷サービス全体のワークフローを核として、多様なコミュニケーションの仕組みを顧客とともに創り出す場を開設する。新拠点は、グローバルなオープンイノベーションの場として、技術開発拠点である同事業所内に顧客やパートナー企業とのコラボレーション接点を設ける。営業やシステムエンジニアだけでなく、開発や生産を担当する社員も直接顧客と課題を議論しながら、製販一体となり解決に向けて迅速に動く、メーカーとしてのマーケティング機能を強化する。構築の段階から顧客や外部パートナー企業の声を取り入れ、協業していく。技術検証のための区域を含め総面積約7,000㎡のスペースに、富士ゼロックスおよび富士フイルムのデジタル印刷機器やソフトウェア商品、関連技術を一堂に集結する。
販社に事業戦略説明 ◆コニカミノルタ
コニカミノルタジャパンは11月21日、東京都港区芝浦の本社で「コニカミノルタPPGパートナーカンファレンス」を開催した。カンファレンスには、販売会社が出席し、PPG事業の方針を説明した。原口社長は「コニカミノルタは中期計画で『進化』を掲げて推進している。MFP、プロダクションシステムはさらに進化の途上にある。ネットワークはデジタルムーブメントでデータの入出力から印刷まで繋っている。パートナーの皆様と共に進化して事業を進めたい」と挨拶。荒井純一上席執行役員PPG事業本部長が「印刷の真の生産機としてAccurio Pressの販売を飛躍させる。8時間連続運転で、表裏、色がそのまま変わらないという生産機を実現した。さらにクラウドベースの色管理、働き方変革の取り組みも提案する」と方針を述べた。
法令順守の意識調査サービス ◆キヤノンMJ
キヤノンマーケティングジャパンとエディフィストラーニングは、企業のコンプライアンス推進を支援するサービス「コンプライアンス意識調査」を開始した。同サービスは、キヤノンMJグループが自社で実施してきたコンプライアンス活動のノウハウをもとに開発。コンプライアンス実務担当者の目線で、実践的かつ効果的に課題が把握できるように設計されている。サービスの提供・運営は、キヤノンMJグループのエディフィストラーニングが実施する。
水なしLED-UV印刷技術を確立 ◆キング印刷
キング印刷(福島県福島市)はこのほど『水なしLED-UV印刷』技術を確立し、製品の出荷を開始した。同社は保有する5台のオフセット枚葉印刷機のうち、1台を『水なしLED-UV印刷』仕様に変更。高い濃度の安定性、ヤレ紙・インキ使用量の削減などのメリットをもたらした。また、湿し水を使用しないので、ファンアウトが発生しにくく、見当精度が上がるほか、能書等に使用する薄紙印刷の品質を向上させた。『水なしLED-UV印刷』はエッジピックやモットリングが発生しやすくなるなど高度な技術力が要求される。国内で数社しか確立していない印刷方式だが、同社では挑戦を始めて8ヵ月後に生産にこぎつけた。
B3判カレンダー印刷サービス ◆ケープリント
小ロット印刷を提供するケープリント(東京都江東区)は、スマートフォンで撮影した写真でB3判カレンダーを作成できるサービス『フォリカル』を開始した。新サービスはWebブラウザ上で提供される。スマートフォンやパソコンに保存された写真やオリジナルのイラストをアップロードすると、画像がB3サイズのカレンダー上半分に配置される。会員登録やアプリのインストールが不要ですぐに利用することができる。通常5営業日で出荷。
オリジナルの箱を小ロットで ◆新居紙器
新居紙器(大阪市中央区)は、オリジナルで作る箱やパッケージなどの紙加工製品を小ロットでも安く提供できるサービス『ORiPA』を開始した。新サービスは、使用する原材料や印刷色などを限定的にし、デジタル印刷機と独自加工技術を組み合わせた同社独自の一貫製造体制で、『小ロット・多品種・低価格・短納期』に対応した。箔押しやフィルム貼りなどのオプション加工も可能。また、実機を利用した印刷済みのサンプルも提供する。
オリジナルの紙クリップを作成 ◆アーリークロス
アーリークロス(宮城県仙台市)はWebからオリジナル形状のクリップを低価格で提供する『激安 クリップ王国』をオープンした。同社はWeb上で販促関連の印刷サービスを提供している。『激安 ふせん紙王国』、『激安 メモ帳王国』など多数のサイトを運営しており、小ロットから受け付ける。新サービスは、厚紙を利用した紙クリップを提供するもので、レーザー加工で細かいデザインが可能になっている。クリップ色は最大10色。ノベルティや限定商品などに最適となっている。包装形態は3種類。クリップを一つずつ包装する『個包装タイプ』、台紙付の『2ツ折台紙付タイプ』、箱入りの『ミニ箱タイプ』。
人事向けBPO事業に参入 ◆凸版印刷
凸版印刷は2017年12月下旬、グループの旅行代理店であるトッパントラベルサービスと連携し、海外人材の受入や海外赴任に伴う各種業務を代行する海外人事トータルサポートソリューションの提供を開始した。査証など申請手続きの代行や生活オリエンテーション、住居サポートなど、企業の人事部門が抱える数々の業務を一括で代行。企業における海外人事に関する業務負荷の大幅削減を実現する。提供するソリューションは、「海外人材受入サポート」と「海外赴任サポート」の2つの業務。
衣類プリントサービスを開始 ◆日建リース
日建リース工業は12月1日、リコーのガーメントプリンタ『RICOH Ri100』を活用した衣類プリントサービス『Nokoseru-ノコセル-』の提供を開始した。『RICOH Ri100』は仕上げ機の小型化、安全性に配慮した設計により、誰でも簡単に操作可能なガーメントプリンタ。持ち運びや設置も手間取らず、その場で写真や画像などを取り込んだオリジナルのTシャツやトートバッグなどが作成できる。日建リース工業では、その特徴を活かし、『衣類プリンターレンタルサービス』、『プリントホームパーティまるごとサービス』を提供する。
新素材で透けるのぼり旗 ◆コスモメディアサービス
名刺印刷ネット通販のコスモメディアサービスは12月12日、のぼり専用通販サイト『のぼりショップドットコム』で、新たに独自開発した新素材『透けるトーン』を使った『透けるトーンのぼり』の販売を始めた。全く新しい素材である「透けるトーン」で作るのぼり旗は高い透明度で新しい表現が可能。イラストや文字が空中に浮いているように見え、周りの景観を損なうことなく目に焼き付く宣伝効果を発揮する。わずか100μ(0.1㎜)の薄さでポリ塩化ビニル素材やペット素材で実現できなかった柔軟性や軽さを実現。独自開発した印刷面を生地の内側に施す特殊加工によって丈夫で色落ちすることもない。
生地の通販に昇華プリントを追加 ◆イメージ・マジック
イメージ・マジック(東京都板橋区)は12月12日、全国のアーティストがデザインした生地が購入できる通販サービス『Fabric-Market』(ファブリック・マーケット)』で、昇華プリントによる布・生地をラインナップに追加した。同サービスは耐水性、耐擦過性のある個性的なデザイン生地を1mから購入することができる。最大150㎝のプリント幅で商用の利用も可能。納期は7営業日が目安。
カンナル印刷を子会社化 ◆ザ・パック
ザ・パック(大阪府大阪市)はこのほど、医薬品パッケージの生産・販売を専門とするカンナル印刷のお株式を取得し、子会社化することを発表した。ザ・パックは医療関係市場で培ってきたカンナル印刷の品質管理能力やノウハウを取得することで、さらなる市場開拓と事業の拡大を図る。株式譲渡は来年4月2日。
ファンソン社を子会社化 ◆T&K TOKA
T&K TOKAはKoninklijke Drukinktfabrieken Van Son B.V.(本社オランダ、ヒルフェルスム/Van Son社)の全株式を取得(子会社化)することを決議し、同日、株式譲渡契約を締結した。Van Son社は1872年創業の欧州オフセットインキ市場のリーディング企業の一社。同社は中期経営計画の重点地域であるヨーロッパ及び北米での印刷インキ市場の販売力、競争力の一層の強化のため、Van Son社の全株式を取得。ヨーロッパ及び北米における販路の拡充にあたり、Van Son社をグループに加え、両社の製品群、ノウハウを統合する事で競争力を強化する。
クォードテック社の買収を完了 ◆ボールドウィン社
ボールドウィン・グループは、12月7日、クォードテック社の買収を完了した。これにより、クォードテック社が実施する事業はすべてボールドウィン・グループに移管されることになる。国内ではこれまでクォードテック日本支店が国内事業を担当していたが、今後は日本ボールドウィンが引き継ぐ。クォードテック日本支店をそのまま日本ボールドウィンに併合する。