2016年の「周年企業」全国に13万5,292社
周年記念事業のビジネスチャンス
帝国データバンクは、2016年に創業から節目の年を迎える「周年企業」の調査を行った。
同社の企業概要データベース146万社から10年刻み、200周年以降は50年刻みで抽出した結果、2016年に節目の「周年記念」を迎える企業は全国に13万5,292社を数え、このうち上場企業は383社に上ることが明らかになった。
同社調査によると、業種別にみると10周年では「サービス業」、50周年では「建設業」100周年では「小売業」が最多となった。都道府県別でみると10周年、50周年のいずれも東京都が最多で大阪府がこれに続いている。全体では2006年(平成18年)に創業し、10周年を迎える企業が2万4,415社と最も多く、次いで1976年(昭和51年)創業の「40周年」が2万2,187社、上場企業では1946年(昭和21年)創業の「70周年」が最多となった。また1916年(大正5年)創業の「100周年」は1830社、1816年(文化13年)創業の「200周年」は7社、1566年(永禄9年)創業の「450周年」も4社であった。
450周年を迎えるのは寝具の西川産業、醤油醸造のヒゲタ醤油が400周年、100周年を迎えるのは大同特殊鋼、主婦の生活社、霧島酒造、帝塚山学院等がある。また2016年を前に「周年記念」事業の準備を進めている企業も少なくない。サッポロビールは今年8月に札幌市の「サッポロガーデンパーク」を140周年記念事業の一環として2016年春にリニューアルする。主婦の友社は2008年に廃刊した「主婦の友」ブランドを復活させた雑誌を昨年秋に刊行した。
「周年記念」事業は自社ブランドの向上や販売促進、周年記念イベントはギフトやノベルティ関連企業、飲食店やホテルなどの大きなビジネスチャンスとなっている。
2014年には戦後70周年を迎え、周年行事が注目された。2016年も周年事業が続くとみられる。