オペレーターの技術向上でコンテスト
社員教育、意識改革に貢献
日本グラフィックサービス工業会は、「ジャグラコンテスト第一回InDesginトップオペレーター発掘プロジェクト」を開催し、10月9日に開かれた全国協議会で、総合一位の古山裕也氏(ウィザップ、新潟県)を表彰した。
同コンテストは、役員から「自社のDTPオペレーターの技術レベルを知りたい」「技術レベルを向上させたい」という要望を受けて開催が決まった。
表彰を主たる目標とするのではなく、あくまでも自社のDTPオペレーターが全国的にどれほどのレベルにあるのか、また、社内以外での成長の機会を提供することが目的となっている。
審査は2段階で実施され、1回目の審査はWebを通じて出題された課題を提出。上位10名が最終審査に進んだ。一次審査は合格・不合格だけではなく、点数を表記し、審査委員による添削でどこが間違っているかなど改善点がフィードバックされるというもので、参加することでレベルアップが図れるようにした。
中小印刷会社の多くは、社員教育が社内で完結している。そのため、DTPオペレーターなどは、ある程度外で勉強した後は、先輩が学んだことや独自の手法を踏襲していく傾向にある。そのため、本質的に技術力を向上させることが難しい。
こうしたコンテストは、まさに組合、団体だからこそできることの一つであり、そこに会員として所属するメリットがある。参加することで、これまでの手法、手段が正しかったのか、また、自分の改善点が浮き彫りになるため、オペレーターにとっても嬉しい。今回、同じ会社内で参加しなかったオペレーターにも参加者の技術向上が刺激となったという。結果として、社内全体の制作の効率化や技術向上につながり、会社全体の底上げになった。