ミャンマーで名刺印刷サービス

高品質・短納期のプロセス開発

東京都中央区の株式会社チャムズ・ソリューションズは8月からミャンマーIT企業のChum's Solutions Myanmarと共同で、ミャンマー・ヤンゴン市内で名刺印刷サービスを開始した。同社はミャンマーにおけるインターネットインフラ事業とオフショア開発・BPO、ミャンマー進出支援コンサルの3つを主な事業に展開している。
ミャンマーは2011年に軍事政権として最高決定機関であった国家平和発展評議会の解散により、民主化の動きが大きく加速した。その新たな市場は海外からも注目を集め、日系企業も含めた外資系企業が続々と参入し始めている。
しかし、ビジネスを始めるに当たり、必要となる名刺印刷は、地元企業との個別取引が中心で、印刷品質の均一性や、入稿・支払いなどの煩雑な手続きが課題となっている。そこで、同社は高品質な名刺を最短当日で納品するプロセスを現地企業と開発し、ヤンゴンで提供を開始することになった。
現状、受注は、Chum's Solutions Myanmarの本社オフィスとさくらミャンマービジネスセンターの2店舗で受け付ける。9月にはインターネット経由での発注、入稿サービスを開始し、名刺以外のチラシ・パンフレットといった印刷物にもメニューを拡充するという。また、2015年には、オフィス関連用品のE-コマースサービスを開始し、日系企業の現地活動の生産性向上を支援する予定。海外展開には様々なハードルもあるが、新たな市場開拓の一つとして注目できる。ミャンマーの印刷業界団体のMPPAは昨年、現地で印刷業を展開する国進印刷を通じて、全印工連に日本の印刷業界との交流と印刷機メーカーの現地展開を要請している。
ミャンマーの印刷市場は印刷業界だけでなく、異業種もすでに参入し始めた。これからさらにこの市場が活性化することが予想される。

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